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久しぶりの深夜勤務

珍しく深夜勤務をした。現場に出ることも久しぶりだが今回はお客様が深夜でないと作業できないということだったので仕方ない。

その日は午前中で一旦、自宅に戻り0時半に現地集合だ。

時間を持て余したとはまさにこのことで、自宅に居てもすることがない。

毎日9時間の睡眠時間を確保しているのでお昼寝しようとしても寝れなかった。こんな時どうすればいいかの最適解を持ち合わせていないのでSNSをボーっと眺めたり、お菓子を食べるなりしていた。

趣味がある人はこういった時に羨ましいと思う。

あとはひたすら読書していた。読書は趣味だが本の虫ではないので4時間も読書していると疲れてしまう。

そんな感じで時間まで時間を潰して過ごした。

やっと時間になったので電車に乗る、電車で1時間の場所で乗り換えなしで行けるのでラッキーだった。

しかし問題があった、今回作業する現場の建物がデカイ。。。名前は誰もが聞いたことあるほど有名な場所であるが歩いてみると広い、とにかくただ広い。

受付を済まして玄関を入り、指定された場所に行くまでに30分も歩いた。

いざ作業を開始するかと扉を開けると、私は絶句した。装置が繋がっていないのだ。異音がすると聞いて駆けつけたので面食らった。

電源すら挿さっていない。接続もされていない、完全に想定外だ。接続に必要な部材は何も持ってきていない。

私の中で「日を改めていいですか?」と言いたくなるのをグッと堪え、何か手はないかと見渡した。

かろうじて元栓がどこからか分かった。あとはそこを切り離して接続しなおせばいけるはず、私思い切ってカッターで切る。間違えたら水浸しになるがきっと大丈夫。そう言い聞かせてカッターを下ろした。

心臓が高鳴るのを感じながら、手を離す。するとどうだろう水は一滴も出てこなかった。賭けに勝ったそう私は勝ったのだと確信した。

ここでようやく装置を手持ちの部材で接続することができた。よしっ!と電源を入れる「ガチャンッガチャンッガチャンッ」まるでガンダムが歩いているような音がする。症状をこれのことか、しかし5月から異音が始まっていて困ってます。とのお客様の声とは裏腹に接続されてない装置が音が鳴るわけがない。そんな疑問は後回しだ。

センサーを調整してみた「ガチャン。。。。。ガチャン。。。。。。。。。。。。。。ガチャン」おっ直ったか!ラッキーと思って調整する手を止めるしかし無情にも間隔が広くなっただけで「ガチャン」と鳴る。この音自体は問題ではない、一定間隔でチャタリングしているのが問題なのだ。

センサーではなかった、圧力計をつけてみよう。すると圧力計が「ガチャン」に合わせて踊っている。内心壊れてるなーって思ったがそもそも修理に来たのだったと思い出す。

水圧計の踊り方でわかったことがある、それは逆止弁が壊れているということだ。少々面食らった作業であるが蓋を開けてみたらあっけないもんだ、と交換すると見事に復旧。

ややあと片付けを始めて、お客様が使ってる方の装置を起動。すると見事に直っている、我ながらいい仕事をしたと胸を撫で下ろした。

帰り際に3cmほどの小さな特殊なスパナを置き忘れまた30分かけて現場に戻る。戻ってくる間に他の工具もチェックしといてくれと言い残し回収。戻ってきたところでゲートの人と同僚が話し込んで、何があったか聞くとレンチが一つ多いというのだ、確かに現場にレンチが一個置きっ放しになっていたのを思い出して話すと、それが問題ですとのこと。工具は全て一つひとつチェックしていて過不足があればゲートを出れないというのだ。

正直、困惑した。それを我々に言われても全くもってわからない。話し合いの結果、現場にスパナを戻すことになり再び30分かけて置きに戻る。

ようやく解放された!時計をみると3時半思ったより時間はかかったが、移動時間がほとんどなのでやむなし。

接続されていないのに音が鳴るのと、スパナが一つ残っていたのは謎のままだが、一仕事終えた後のコーラは美味かった。

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